碧血(読み)へきけつ

精選版 日本国語大辞典 「碧血」の意味・読み・例文・類語

へき‐けつ【碧血】

〘名〙 (中国、周の萇弘(ちょうこう)君主を諫めるために自殺したところ、その血が凝って碧玉になったという故事から) 熱血誠忠の士の流す血。忠誠心のきわまるところ。
※蕉堅藁(1403)岳王墳「深入朱僊北虜、不知碧血瘞南州」 〔鄭元佑‐汝陽張御史死節歌〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「碧血」の意味・読み・例文・類語

へき‐けつ【×碧血】

《中国、萇弘ちょうこうが、君主に忠義をつくしたが信任されず自死し、その血が碧玉へきぎょくになったという故事から》強い忠誠心のたとえ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「碧血」の読み・字形・画数・意味

【碧血】へきけつ

血が変じて碧玉となる。〔荘子外物〕伍員(ごうん)は江にされ、弘(ちやうこう)は蜀に死す。其の血をすること三年にして、して碧と爲る。

字通「碧」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android