外物(読み)ガイブツ

デジタル大辞泉 「外物」の意味・読み・例文・類語

がい‐ぶつ〔グワイ‐〕【外物】

自分以外の事物外界の事物。
自我の働きの外にあり、客観的世界に存在するもの。客観的実在

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精選版 日本国語大辞典 「外物」の意味・読み・例文・類語

がい‐ぶつグヮイ‥【外物】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 自分以外の事物。外界。特に、人間社会の諸事。また、利欲の対象となるものの意にもいう。
    1. [初出の実例]「栄華は外物、終に須く語るべし老病は傍人豈、知ること得むや〈白居易〉」(出典:新撰朗詠集(12C前)下)
    2. 「外(グヮイ)物をほしくもおもふ心をひきかへて、仁義をほしくおもひもとむれば、外物のほしきことは自然になくなるぞ」(出典:寸鉄録(1606))
    3. [その他の文献]〔韓非子‐解老〕
  3. 哲学で、自我そのものの働きに属さず、客観的世界の中に存在するものをいう。対象。〔哲学字彙(1881)〕

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普及版 字通 「外物」の読み・字形・画数・意味

【外物】がい(ぐわい)ぶつ

富貴名利の類。唐・応物〔幽居〕詩 獨り外物に牽(ひ)かるる無く 此の幽居のぐ 雨夜來にぐ 知らず、春の生ずるを

字通「外」の項目を見る

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