忠義(読み)チュウギ

精選版 日本国語大辞典 「忠義」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐ぎ【忠義】

  1. 〘 名詞 〙 私欲をさしはさまないで、まごころを尽くして主君や国家に仕えること。忠節。
    1. [初出の実例]「尽忠義而事君」(出典続日本紀‐延暦二年(783)七月乙巳)
    2. 「いや主君は見すてをかれまい、敵も生けて置かれまいか、それも忠義これも忠義」(出典:浄瑠璃・曾我扇八景(1711頃)十番斬)
    3. [その他の文献]〔謝霊運‐自叙詩〕

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普及版 字通 「忠義」の読み・字形・画数・意味

【忠義】ちゆうぎ

君国に真心をつくす。〔後漢書、桓典伝〕獻位にく。三奏す。典、(さき)に何と、閹官(えんくわん)(宦官)を誅するを謀る。功げずと雖も、忠義炳(へいちよ)なり。

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改訂新版 世界大百科事典 「忠義」の意味・わかりやすい解説

忠義 (ちゅうぎ)

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世界大百科事典(旧版)内の忠義の言及

【忠】より

…しかし,親子に発して家を支えるが,忠と対立することも避けがたく,《平家物語》にあらわれる平重盛が,君に忠ならんとすれば孝ならず,親に孝ならんとすれば忠ならずと嘆いて父清盛を諫めた話は,広く知られている。近世の社会では,忠は将軍と大名,大名と家臣にはじまり,すべての主従関係の根幹をなすものとされ,さまざまな道学的な説明のほかに,忠義の美談や,忠言が受け容れられずに苦悩する人間の姿を描いた読物や劇がつぎつぎにあらわれた。近世の社会が動揺しはじめると,忠孝一致(吉田松陰),忠孝一本(藤田東湖)というように,忠への一元化が強調されるようになり,やがて近代には,忠の対象が天皇に集中していくことになった。…

※「忠義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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