磁気天秤(読み)ジキテンビン

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最新 地学事典 「磁気天秤」の解説

じきてんびん
磁気天秤

magnetic balance

磁化を力やトルクに変換して測定する計器キュリー天秤熱磁気天秤とも。岩石磁気学で用いられるものはFaraday法を原理とするのが一般的。磁性体を不均一磁場中に置くと,(試料の磁化)×(磁場)×(磁場勾配)で表される力を受ける。力の向きを垂直にするか水平にするかで大きく二つのデザインがある。さらに,電気炉やクライオスタット(cryostat)などを用いて試料の温度を変化させると,磁化の温度変化やキュリー温度などの磁気的相転移点が測定できる。これを熱磁気分析(thermomagnetic analysis)という。磁化あるいは磁化測定のためには,超伝導磁化率計(superconducting magnetic susceptometer)や交番磁場勾配磁力計(alternating gradient force magnetometer)などのより高感度の装置が普及しつつあるが,常温以上の高温での測定には磁気天秤や振動試料型磁力計が使われている。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

化学辞典 第2版 「磁気天秤」の解説

磁気てんびん
ジキテンビン
magnetic balance

常磁性体の磁化率を測定する装置.電磁石などで垂直方向の下方ほど磁場が強い空間をつくり,そこにてんびんの一方の腕から糸でつるされた常磁性体を入れると,常磁性体はその磁化率と磁場の勾配に比例した力で下方に引かれるので,その力をてんびんで測定して磁化率を求めることができる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の磁気天秤の言及

【磁力計】より

…(1)には,つるした磁石の動きを鏡で拡大する地磁気変化計があり,地磁気の日変化や磁気あらしの観測に使われる。1950‐60年代に活躍した岩石の自然残留磁化測定用の無定位磁力計(アスタティック・マグネトメーター)や,磁性体の飽和磁化や磁化率を測定する磁気てんびんは(1)の原理を利用している。(2)には,コイルを地磁気中で回転させて生じる起電力を利用する磁気感応儀や,これに望遠鏡を組み合わせた地理院型磁力計があり,後者は地磁気3成分の測定に利用する。…

※「磁気天秤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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