常磁性体の磁化率を測定する装置.電磁石などで垂直方向の下方ほど磁場が強い空間をつくり,そこにてんびんの一方の腕から糸でつるされた常磁性体を入れると,常磁性体はその磁化率と磁場の勾配に比例した力で下方に引かれるので,その力をてんびんで測定して磁化率を求めることができる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
…(1)には,つるした磁石の動きを鏡で拡大する地磁気変化計があり,地磁気の日変化や磁気あらしの観測に使われる。1950‐60年代に活躍した岩石の自然残留磁化測定用の無定位磁力計(アスタティック・マグネトメーター)や,磁性体の飽和磁化や磁化率を測定する磁気てんびんは(1)の原理を利用している。(2)には,コイルを地磁気中で回転させて生じる起電力を利用する磁気感応儀や,これに望遠鏡を組み合わせた地理院型磁力計があり,後者は地磁気3成分の測定に利用する。…
※「磁気天秤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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