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電磁石 デンジシャク

百科事典マイペディアの解説

電磁石【でんじしゃく】

透磁率の大きい強磁性体軟鉄など)の鉄心にコイルを巻いたもの。コイルに電流を通じるとその磁場によって鉄心が磁化されて磁石となり,電流を切れば磁化しない状態にもどる。

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世界大百科事典 第2版の解説

でんじしゃく【電磁石 electromagnet】

電流によって磁化する磁石。永久磁石に対していう。導体に電流を流すと,その周囲に同心円状の磁場を作る。ソレノイドコイル(円筒状コイル)に電流を流せば軸方向に磁場を生ずる。これらの磁場中に鉄片(鉄心)を置けば磁化して磁石となる。これら電磁石は電流を切れば,磁化しない状態にもどる。電磁石は永久磁石と同様に鉄を吸引し,また同極どうしは反発し異極どうしは吸引する。この性質を利用して,発電機電動機などの電気機械をはじめ,鋼板重量物つり上げ,制御回路,継電器などに広く利用されている。

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大辞林 第三版の解説

でんじしゃく【電磁石】

一時磁石の一。透磁率の大きい鉄を芯しんにしてコイルを巻いたもの。電流を通じると磁化し、電流を切ると磁化が消える。電気磁石。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

電磁石
でんじしゃく

磁石」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

電磁石
でんじしゃく

電流によって磁化する磁石のことで、永久磁石ということばに対して使われる。電流はそれの流れる導線の周囲に同心円状の磁場をつくる。この原理に基づいて、もっとも簡単に磁場を発生できるのが、ソレノイド(導線を多数回円筒状に巻いたコイル)である。この場合、長さをL、半径をr、単位長当りの巻数をn、電流をiとすると、ソレノイドの中点では軸方向に

エルステッドの磁場をつくることができる。しかしこの磁石での最高磁場はコイルの冷却をよくしても、たかだか0.5テスラ以下である。高い磁場を得るための電磁石は、鉄にコイルを巻いた、一つの閉じた磁気回路に空隙(くうげき)をつくり、磁束密度が連続であることを利用してその空隙に磁場を発生させるものである。このタイプの電磁石は、その特性および構造上から、鉄をその磁気誘導の飽和値以下(~2テスラ)で使用するワイス型と、構造にくふうを加え、飽和値から期待される以上の磁場をつくるビッター型とに分類される。ワイス型では磁気回路のもっとも磁束密度の大きいFe‐Co合金を用いることが多い。またビッター型では、磁極の円錐(えんすい)側面上にできる磁荷および内部に生ずる磁荷によって磁場をあげており、4~5テスラの磁場を発生させることができる。
 また超伝導線でソレノイドコイルをつくることにより、液体ヘリウム温度で高磁場を発生することができる。これは超伝導磁石とよばれているが、これも電磁石の一種と考えることができる。[安岡弘志]

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世界大百科事典内の電磁石の言及

【磁石】より

…【藪内 清】
[磁石の性質]
 磁極をもつ物体,またそれが周囲につくるのと同様な磁場をつくり出す装置が磁石である。強磁性体(フェリ磁性体を含む)を用い磁化を保つようにしたものを永久磁石,導線でコイルをつくり,電流を流して磁場をつくり出すものを電磁石と呼ぶ。電磁石にはコイルの中に,強磁性体の心(磁心という)をもつものともたないものとがあり,磁心をもたないものを空心コイルとして電磁石と区別する場合もある。…

【スタージャン】より

…イギリスの電気物理学者。世界で初めて電磁石を製作し,世界最初の電気関係学会と電気ジャーナルを作った。ウィッティントンに生まれ,父親は靴屋で,スタージャンも靴職人の修業をしたのち,砲兵隊に入った。…

※「電磁石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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