デジタル大辞泉
「磯の鮑の片思い」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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いそ【磯】 の 鮑(あわび)の片思(かたおも)い
- ( あわびの貝は二枚貝の片方のように見えるところから「かた」の序となる ) 相手はまったく無関心なのに、こちらだけ恋い慕っている状態をいう。片思い。
- [初出の実例]「私の方で此位ゐ思って居るのに〈略〉、真実(ほんたう)に磯の鮑の片思ひだよ」(出典:落語・女郎買の教授(1899)〈四代目柳亭左楽〉)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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磯の鮑の片思い
一方だけが恋しく思っていて、相手は何とも思ってくれない。アワビは貝殻が片側だけであるところからいう。
[使用例] 私の方でこのくらい思って居るのに華魁が思ってくれないのは、真実に磯の鮑の片思いだよ[四代目柳亭左楽*落語・女郎買の教授|1899]
出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の磯の鮑の片思いの言及
【アワビ(鮑)】より
…これらの特徴のように殻が巻いているにもかかわらず,体が左右相称の体制になっているのが多くの巻貝と著しく異なる点で,生きている化石[オキナエビスガイ]類に似ているので,巻貝中原始的な種類とされる。殻が大きく平らで巻きが著しくないので,二枚貝の片方の殻のように思われて,一方からのみ恋い慕う片思いにかけて,〈磯の鮑の片思い〉ということわざがある。 雌雄異体であるが外部生殖器はないので外観的には区別できない。…
※「磯の鮑の片思い」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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