磯挵(読み)いそぜせり

精選版 日本国語大辞典 「磯挵」の意味・読み・例文・類語

いそ‐ぜせり【磯挵】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 海岸を歩いて貝を拾うこと。海岸であちこちを掘って貝を拾いあさること。
    1. [初出の実例]「ほりもとめていそせせりなこと」(出典:玉塵抄(1563)一九)
  3. 下級遊女商売女素人女との遊びに夢中になること。磯狂い。遊郭で格の高い遊女と遊ぶのを「沖をこぐ」「沖を泳ぐ」というのに対する。近世、主として上方で用いられた。
    1. [初出の実例]「是非なく磯(イソ)ぜせりにかかって」(出典浮世草子傾城色三味線(1701)大坂)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android