磯馴(読み)そなれ

精選版 日本国語大辞典 「磯馴」の意味・読み・例文・類語

そ‐なれ【磯馴】

〘名〙 (動詞「そなる(磯馴)」の連用形名詞化)
潮風のために木が地面に低くなびいて、傾き生えること。
散木奇歌集(1128頃)春「をちこちに花咲ぬればさぎのゐるそなれの松に見ぞまがへける」

いそ‐な・れる【磯馴】

〘自ラ下一〙 いそな・る 〘自ラ下二〙
① 強い潮風のために樹木が地面になびいて生え延びる。
※俳諧・白雄句集(1793)一「礒なれし松も見らるるねはんかな」
海岸にながく住みなれる(改正増補和英語林集成(1886))。

そ‐な・る【磯馴】

〘自ラ下二〙 (「そ」は「いそ(磯)」の変化したもの) 海岸の木の枝や幹が強い潮風のために地面に傾いて生えのびる。いそなれる。
曾丹集(11C初か)「み吉野のきさやまかげに立てる松いく秋風にそなれ来ぬらん」

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動植物名よみかた辞典 普及版 「磯馴」の解説

磯馴 (ソナレ)

植物。ヒノキ科の常緑針葉低木,園芸植物ハイビャクシン別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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