祖父江村(読み)そぶえむら

日本歴史地名大系 「祖父江村」の解説

祖父江村
そぶえむら

[現在地名]養老町祖父江

飯田いいだ村の東、あい川の右岸にある。村の南西小畑おばた川が流れる輪中村。古代条里の遺名と考えられるいちつぼの小字名がある。多岐たぎ神社蔵の懸仏裏面墨書銘のうち、永享八年(一四三六)四月一三日付のものに渋江しぶえ郷、同月一九日付に渋江郷源氏定政とみえ、当地に比定する説がある。慶長郷帳では高六三四石余。元和二年(一六一六)の村高領知改帳では「そぶへ村」とみえ旗本日根野高継領。


祖父江村
そぶえむら

[現在地名]穂積町祖父江

柳一色やないしき村の南に位置し、五六ごろく輪中最南端の低湿地に立地。西境を南流してきた五六川は当村南でさい川に注ぎ、犀川は東流して当村南端に至り、東境を南流するなか川を合せた長良川と合流する。慶長郷帳に村名がみえ、高七三四石余。元和二年(一六一六)の村高領知改帳では奥平忠隆(加納藩)領高六〇石余、堀直寄(越後長岡藩)領高六七四石余。同五年一村尾張藩領となり幕末に至る。正保郷帳では田三二五石余・畑三四四石余・桑木高四石余、ほかに新開田方高八斗余。明暦覚書によれば概高八四七石余、人数五四一、馬四二。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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