神上神社(読み)こうのうえじんじや

日本歴史地名大系 「神上神社」の解説

神上神社
こうのうえじんじや

[現在地名]徳山市大字下上 武井

四熊しくまヶ岳より南東に延びる尾根の端南寄り、神代こうしろ川を見下ろす台地に鎮座する。祭神は神武天皇・天照大神・月読神。旧郷社。

伝承によれば神武天皇が筑紫より東幸の時、海が荒れたためこの地に上陸、しばらく行在所としたという。

元文二年(一七三七)に当社より徳山藩寺社奉行に差し出した「富田神上神祠旧記一件」(徳山市史史料)には、康永三年(一三四四)七月一二日付の「富田上令打渡寺社内神上本庄寺惣官首職事」とある補任状や「造東大寺領周防国富田庄下村太郎丸浄円跡神上名田畠免神主職事」とある貞和元年(一三四五)一二月一七日付の文書など南北朝期より江戸初期にかけての文書の写を多数載せる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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