遠石八幡宮(読み)といしはちまんぐう

日本歴史地名大系 「遠石八幡宮」の解説

遠石八幡宮
といしはちまんぐう

[現在地名]徳山市遠石二丁目

徳山市街地の東部、梅花ばいか川東岸の高台に南面して鎮座祭神は応神天皇・神功皇后・田心姫命・市杵島姫命・多伎津姫命。旧県社。

社伝によれば推古天皇三〇年宇佐うさ八幡宮の神託によりこの地に勧請、和銅元年(七〇八)社殿を造営したとするが、付近一帯は平安時代からの石清水いわしみず八幡宮(現京都府八幡市)領で、遠石八幡宮はその別宮として建立されたものと思われる。

源平の戦乱の最中、源範頼の軍はこの地で戦い、そのおり八幡宮の洪鐘に傷がついたらしく、社蔵の元応二年(一三二〇)の鐘銘に「元暦把戦之間、流矢中鑿之、後雖発鯨魚如撞瓦礫」とあるという。源頼朝は遠石別宮の神領に保護を加え、東大寺大勧進重源は、在任中に遠石八幡の再建を行った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

事典 日本の地域遺産 「遠石八幡宮」の解説

遠石八幡宮

(山口県周南市遠石2-3-1)
ふるさと周南景観特選指定の地域遺産。
日本四大八幡宮の1つで、門前町として栄えた遠石のまちなみがある。洪鐘は市の文化財

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報

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