神前山古墳群(読み)かんざきやまこふんぐん

日本歴史地名大系 「神前山古墳群」の解説

神前山古墳群
かんざきやまこふんぐん

[現在地名]明和町上村 ウシバ

岩内ようち集落の東に広がる比高約二〇メートルの独立丘陵上に築造された全二三基の古墳群。一号墳を除いた古墳は二二号墳が径一八メートル、他は径一五メートル以下の小円墳。古墳の半数以上は消滅し、今は二二号墳ほか数基が残る。消滅した古墳に一号墳があり、明治年間に盗掘されて三面の画文帯神獣鏡出土したことが明らかにされていた。

昭和四七年(一九七二)一号墳について発掘調査。全長三八メートル、後円部径三三・五メートル、高さ六・二五メートル、前方部のきわめて短い帆立貝式の前方後円墳であった。後円部は二段築成で、墳丘斜面を河原石で葺き、二段に口径三〇センチ、器高四〇センチ大の円筒埴輪をめぐらしていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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