神戸上村
かどのかみむら
[現在地名]日南町神戸上
花見山(一一八八メートル)の南西麓から南麓に位置し、石見川の最上流部に広がる村。村内を玉島街道が通り、南西は石原村。東は桑平峠(「伯耆民談記」は鍬平峠と記す)を越えて備中国阿賀郡実村(現岡山県新見市)の成地集落に至り、享保一一年(一七二六)の「因伯地理志」に道幅一尺の坂道で、冬から春は牛馬不通とある。南は奥谷峠を越えて同国哲多郡釜村(現同県神郷町)に至る。正保国絵図に門上村とみえ、村名は石見川の支流九塚川流域の神戸村に対し、東方上流部に位置したことにちなむものであろう。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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