不出来(読み)フデキ

デジタル大辞泉 「不出来」の意味・読み・例文・類語

ふ‐でき【不出来】

[名・形動]出来が悪いこと。また、そのさま。「不出来弟子」「不出来作柄」「出来不出来
[類語]劣悪劣等粗末お粗末粗悪低劣貧弱不良出来損ないちゃち役立たず粗雑粗略粗野ぞんざいいけぞんざい杜撰ずさん雑駁ざっぱく粗笨そほん

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精選版 日本国語大辞典 「不出来」の意味・読み・例文・類語

ふ‐でき【不出来】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 出来の悪いことやそのさま。また、出来上がっていないことやそのさま。
    1. [初出の実例]「我心に外を恐れ重んずる程に、内心が懼動して、和韻の詩が不(フ)できなぞ」(出典四河入海(17C前)一八)
    2. 「猶好句あらんとすれば、却て句しぶり、不出来なる物也」(出典:俳諧・去来抄(1702‐04)修行)
  3. 病気のぐあいがよくないこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「此の間はお父さんが些(ちっ)と不出来(フデキ)で」(出典:人情本・花の志満台(1836‐38)初)
  4. 取引市場で、売買取引の成立しないこと。また、取引高の少ないこと。

ふ‐でかし【不出来】

  1. 〘 名詞 〙 失敗。あやまち。しくじり。
    1. [初出の実例]「あんなふでかしをしたか、酒の上とはいひながら」(出典:滑稽本・人間万事虚誕計‐後(1833))

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