神楽尾城跡(読み)かぐらおじようあと

日本歴史地名大系 「神楽尾城跡」の解説

神楽尾城跡
かぐらおじようあと

総社そうじや小原おばら下田邑しもたのむら・上田邑にまたがる標高三〇八・四メートルの神楽尾山頂に築かれた当地方有数の規模をもつ山城。山頂に天剣神社があり、毎夜諸神が集まり神楽を奏し、その音が四方に響いたため山名が付いたと伝える(作陽誌)。築城者・時代は不明。南北朝の動乱以後、赤松・山名両雄により度々支配が交替した。「太平記」巻三五(南方蜂起事)に、山名伊豆守が三千余騎を率いて赤松筑前入道世貞・同律師則祐が守る因幡美作の諸城を攻めたため、「神楽尾ノ城共」は山名氏の軍門に降ったと記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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