神石高原(町)(読み)じんせきこうげん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「神石高原(町)」の意味・わかりやすい解説

神石高原(町)
じんせきこうげん

広島県東部、神石郡にある町。2004年(平成16)油木町(ゆきちょう)、神石町、豊松村(とよまつそん)、三和町(さんわちょう)の4町村が合併して成立。国道182号が通じる。中国山地が南に張り出した吉備(きび)高原の中にあり、町の約80%が山林で、林業が盛ん。農業は米作が中心で、養鶏、和牛飼育、野菜・コンニャクイモ栽培も行われている。1717年(享保2)以降、幕府領と豊前(ぶぜん)(大分県)中津藩の所領に分割統治されていた。中津藩の代官所は町役場のある小畠(こばたけ)(三和地域)に置かれていた。北部の庄原(しょうばら)市との境にある帝釈峡(たいしゃくきょう)は、比婆道後(ひばどうご)帝釈国定公園に含まれている。豊松地域にある町立豊松文化財収蔵庫には国の重要有形民俗文化財の「豊松の信仰用具」が保存されている。また、油木八幡(はちまん)神社の社叢(しゃそう)は県指定天然記念物となっている。面積381.98平方キロメートル、人口8250(2020)。

[編集部]


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