養鶏(読み)ヨウケイ

精選版 日本国語大辞典 「養鶏」の意味・読み・例文・類語

よう‐けいヤウ‥【養鶏】

  1. 〘 名詞 〙 鶏を飼うこと。採卵用また肉用のために鶏を飼育すること。
    1. [初出の実例]「近年養雞の方法進歩し」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉三)
    2. [その他の文献]〔易林‐因之頤〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「養鶏」の意味・わかりやすい解説

養鶏
ようけい

鶏卵や鶏肉などの生産物を利用するためにニワトリを飼養すること。生産の目的によって鶏卵生産用の採卵養鶏と鶏肉生産用のブロイラー養鶏に大別され、それぞれはさらに種鶏生産と商業用鶏飼育に区分される。また、飼い方によって庭先養鶏、平飼い養鶏、ケージ養鶏などに区分される。庭先養鶏は農家の庭先に放飼する方法で、かつては日本の農村にも普通にみられたが、現在の産業としての養鶏業では限られた面積に多数を収容できる立体的なケージ養鶏が採卵鶏では多く行われている。一方で、近年のアニマルウェルフェアの進展により、平飼いなどの広い空間に放し飼いにする飼育方式の増加もみられる。また、肉用鶏では平飼いの方式が採用されることが多い。

[正田陽一・新村 毅 2025年6月17日]

飼養の方法

現在の養鶏業では、採卵鶏もブロイラーも実用鶏として生産に従事するのは交配種であり、雑種強勢ヘテローシス)を利用するための二元交雑種から四元交雑種までが用いられることが多い。そのため種鶏生産を目的とする養鶏場では、近交度(近親交配の度合い)の高い純粋な系統をいくつか原原種として維持し繁殖させている。種鶏は、種卵としての有精卵をとるために、雌5~10羽に対して雄1羽を導入する。または個別ケージで管理し、人工授精によって有精卵を得る場合もある。四元交雑の場合は、二つの異なる原原種鶏の交配によって原種鶏を得た後、同様に原種鶏から種鶏を得て、種鶏どうしの交配によって最終的な商業生産用の鶏個体(コマーシャル鶏、実用鶏)を得る。これが四元交雑種の場合であり、実用鶏の父に雑種を使わず第三の系統を使えば三元交雑となる。実用鶏生産にこのような複雑な方式をとるのは、多数の個体を必要とする実用鶏を生産するには母鶏の産卵能力が高くなければならず、そのため雑種強勢の期待できる一代雑種を母鶏とするのが合理的なためである。

 採卵養鶏では、種鶏生産業者の生産した実用鶏の雌を購入・飼育して食卵を生産する。大規模な企業経営のものが多く、立体式のケージ養鶏が多い。この方式は比較的少ない資本、狭い土地で行えるうえ、数羽をケージに収容するためニワトリどうしの闘争が少なく、採食も均一になりやすい。また、給水・給餌(きゅうじ)・除糞(じょふん)が機械化されるので省力管理が行いやすく、消毒などの衛生管理も容易となる利点がある。一方で、巣箱での産卵前行動や止まり木での休息行動、砂浴び場での砂浴び行動といったニワトリの正常行動を発現させることができないため、アニマルウェルフェアの観点からの問題は少なくない。また、ケージ養鶏の一つの利点として、かつては個体ごとの成績がはっきりと把握できるので淘汰(とうた)が容易である点があげられていたが、最近では群としての能力の変異が少なくなるよう育種されているので、管理上から全群を一時に導入し一斉に廃鶏にするオールイン・オールアウト方式all-in all-out systemがとられることが多くなっている。

 ブロイラー養鶏の場合も同様に、種鶏生産業者の作出した交雑種を導入する。現在、スーパーマーケットなどで販売されている鶏肉の大多数は、白色コーニッシュと白色プリマスロックという2品種を二元交配させたF1品種(一代雑種)である。育種改良の結果、わずか7週間で体重約3キログラムに成長し、食用鶏として出荷される。一方で、やはりアニマルウェルフェアの観点からは、急激な成長が引き起こす突然死症候群による死亡や歩行が困難になるといった問題もある。ブロイラー養鶏では平飼いの群飼が普通で、餌(えさ)は不断給餌で自由に採食させる。

 いずれの養鶏業でも孵卵(ふらん)・育雛(いくすう)・成鶏管理の各段階があり、それぞれを分業する場合が多いが、一貫して行う場合もある。

 ①孵卵には母鶏孵化と人工孵化の二つがあるが、産業としての養鶏業では孵卵器を用いた人工孵化が行われている。何万個も収容できる立体式の大型孵卵器で種卵を孵化させる。ニワトリの病気のなかには介卵感染をするものも多いので、消毒には十分注意する必要がある。採卵鶏の場合は卵を産むのは雌のみであるため、孵化直後の初生雛(しょせいびな)は雌雄鑑別を行い、雌雛のみが育雛される。指で総排出腔(こう)を開き生殖突起を見分ける指頭鑑別法が広く行われているが、一方で伴性遺伝形質である羽性によって性別がわかる羽毛鑑別も利用が多くなっている。

 ②採卵鶏の育雛養鶏は、初生雛を120日程度育成して産卵前の大雛(おおびな)として出荷する。ヒナの育雛と成鶏の卵生産を兼業する場合もある。人工育雛では孵化後1週間は33℃の温度を保ち、以後徐々に温度を下げて3~4週で人工的な保温を停止する。保温の方法には、傘形の育雛器の設置や温水をパイプに通す床面給温、温風による送風暖房などがある。傘形の育雛器では弱い雛は高温を好むので熱源に近く、強い雛は低温を好むので熱源から遠く、それぞれが適温のところを選ぶ。育雛期の衛生管理はとくに重要であり、病気の予防には万全の注意を払う必要がある。また雛を群飼で育成する場合、尻(しり)つつきや羽毛つつきなどの問題行動が発生する場合もある。これを防ぐためにビークトリミングbeak trimming(嘴(くちばし)の先端部の切断。デビークともいう)が行われる。生後10日以内を目途に、従来は嘴の先端を一気に焼き切るという方法をとっていたが、最近では、痛みを和らげるため、赤外線を嘴の先端に照射することで、その部分の組織を徐々に壊死させる技術なども導入されている。

 ③採卵鶏は、成鶏になり産卵を開始すると、急激に産卵率を増加させ、ピークに達した後、ゆるやかに減少し、1年ほど経過すると大きく減少する。強制換羽(きょうせいかんう)forced moltingは、その減少した産卵率をふたたび増加させるために、1週間程度の絶食を施して、産卵を停止させ、休産させるという管理方法である。一般的な方法として広く実施されているものの、最近では飼料中の栄養成分を低下させた餌を与えることで、餌を食べることはできるが産卵しない状態をつくりだし、休産・換羽を誘導する誘導換羽法induced moltingが用いられる場合もある。

[正田陽一・新村 毅 2025年6月17日]

日本の養鶏業

日本で古くから養鶏が行われていたことは、神話のなかにニワトリが登場することからも推察される。しかしこのニワトリは、現在のように卵や肉を食用にするために飼われていたのではなく、主として時を告げる報晨(ほうしん)を目的として、また吉凶を占う闘鶏や娯楽のための闘鶏の目的で飼育されていたと考えられる。やがて肉や卵が食用に供されるようになったが、生産性の低い当時のニワトリではその利用はごく限られたものであった。江戸時代には、元来日本に存在していた地鶏と大陸から持ち込まれたニワトリ品種とを用いて、愛玩(あいがん)鶏としての改良が盛んに行われて、長鳴鶏(ながなきどり)の東天紅(トウテンコウ)・声良(コエヨシ)・唐丸(トウマル)、観賞鶏としての尾長鶏オナガドリ)・蓑曳(ミノヒキ)・矮鶏(チャボ)などが次々と作出されている。一方で、鶏卵・鶏肉の消費も江戸時代にはしだいに一般化し、西日本から関西地方、愛知県にかけて養鶏が行われるようになった。

 鶏卵生産の専門経営が成立したのは明治時代に入ってからで、愛知県を中心として、東海・関東・近畿・中国・四国の各地方へと産地は拡大した。産卵能力の遺伝的改良への熱意も高く、1939年(昭和14)には世界に先駆けて年間365卵を産卵した記録をつくっている。また、1924年(大正13)の増井清らの初生雛雌雄鑑別法の発見も、養鶏界への貢献を果たした。

 第二次世界大戦で日本の養鶏業は大きな打撃を被ったが、昭和30年代の日本経済の高度成長期に飛躍的に発展した。輸入穀物を飼料源とした加工業型の採卵養鶏が急速な伸びを示し、同時に1960年(昭和35)ごろからブロイラー養鶏による生産が急激に増大した。穀物の輸入を扱う商社と飼料産業、養鶏業の強固な結び付きが、飼料生産から素雛(もとびな)を経て、鶏肉の加工処理から販売までを統合する体制(インテグレーション)を発展させた。

 2024年(令和6)時点で公表されているデータでは、日本のニワトリ飼養数は約2億7000万羽(採卵鶏〈成鶏雌〉約1億3000万羽、ブロイラー約1億4000万羽)で、採卵鶏では世界第6位(2019)の飼養羽数である。日本人1人当りの年間鶏卵消費量は320個で、世界第4位の消費量となっている(2023)。

[正田陽一・新村 毅 2025年6月17日]

『木村唯一著『最新・養鶏ハンドブック』(1991・日本養鶏協会)』『新村毅編『動物福祉学』増補版(2024・昭和堂)』

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改訂新版 世界大百科事典 「養鶏」の意味・わかりやすい解説

養鶏 (ようけい)

鶏卵や鶏肉などニワトリの生産物を利用するためニワトリを飼養することをいう。飼い方により平飼い養鶏,ケージ養鶏,バタリー養鶏あるいは庭先養鶏などと区分することもあるが,生産目的によって分類すれば採卵養鶏とブロイラー養鶏とに大別され,それぞれはさらに種鶏生産と実用鶏飼育に区分される。

 採卵鶏にせよブロイラーにせよ,最近では実用鶏として生産に従事するのは交雑種であり,ヘテローシス(雑種強勢)を高度に利用する目的で四元交雑種が用いられることが多い。したがって種鶏生産を目的とした養鶏場では,原原種となる純粋な系統を維持し繁殖しなければならないため,高度な技術による特別な管理が必要となる。種鶏は,平飼いで飼われることが多く,種卵を採るために雌5~10羽ぐらいの群に雄1羽を配する。最近では人工授精を行う場合もある。原原種の二つの系統の交配から原種鶏が産出され,父系の原種と母系の原種が交配されて実用鶏(コマーシャル鶏)が生産される。採卵養鶏では種鶏生産業者の生産した実用鶏を飼育して食卵を生産する。大規模な企業経営のものが多く,飼養方式も単位面積当りの収容羽数を増すために立体式のケージ養鶏,バタリー養鶏が多い。この方式は少ない資本,狭い土地で行えるうえ,個別に飼うのでニワトリどうしの競合が少なく,採食も均一になる。また給餌,採糞(さいふん)の機械化による省力化が容易であり,衛生管理も行いやすいなどの利点がある。しかし反面,運動不足になり,健康を損なうことも多いので,十分な管理と栄養補給が必要とされる。ケージ養鶏では,個体ごとの産卵成績がはっきりするので駄鶏淘汰が容易であるが,最近では全群を一時に導入し廃鶏にするオールイン・オールアウト方式all-in all-out systemの経営が増加する傾向にある。ブロイラー養鶏では,ふつう生後8.5週齢ぐらいで体重2.6kg前後の食用鶏を出荷する。平飼いの群飼が普通で,給飼も傘型給飼器による不断給飼が行われる。

 いずれの経営においても,孵卵(ふらん)・育雛(いくすう)・成鶏管理の各段階を経るのであるが,これらがそれぞれの分化専業となる場合も多い。孵卵は人工孵化で行われ,大型の立体孵卵器で数万個の種卵を一度に孵化させる。ニワトリの病気には介卵感染をする伝染病も多いので,予防,消毒には十分に留意する必要がある。採卵鶏はもちろん,ブロイラーも雄雌を別々に飼うほうが効率的であるので,孵化後2~3日で初生雛の雌雄鑑別が行われる。育雛養鶏はおもに孵化後50~60日間育てた中雛を販売するもので,能率は高いが安定性に欠け,兼業,副業の経営が多い。人工育雛では孵化後1週間までは33℃の温度を保ち,以後徐々に温度を下げて21~25日で給温を停止する。給温方式には温湯をパイプに通す床面給温と温風による送風暖房の両方式があるが,一般には前者のほうが多い。育雛期には衛生管理はとくに重要であり,病気に感染した雛が出荷され農家段階で発病すると被害が大きいので,清浄な雛を出荷する責任がある。また雛を群で育成する場合はしりつつき,食羽などの悪癖が発生しやすい。これを防ぐため断嘴(だんし)が行われ,電熱を利用した断嘴器で生後5~8週でくちばしを1/3ほど切りとる。冬季や寒さの厳しい所では,冠が凍傷にかかり産卵に悪影響を及ぼすおそれがあるから,初生時に雄雌とも冠の基部から切り落とす断冠を行うとよい。成鶏管理では,生産性を高めるため点灯養鶏が行われる。採卵鶏では,秋季の減産時に鶏舎内に点灯し,人工的に日照時間を延長し換羽期を変更させて,卵価の高い時期の産卵を増す。ブロイラーでも点灯養鶏は採食量を増す効果がある。また光線管理は,雛の初産日齢を調節する目的で,秋雛,冬雛の育雛期に応用されることもある。

 養鶏の歴史は今から約5000年前,東南アジアでセキショクヤケイからニワトリが馴化(じゆんか)されたときに始まる。当初は報晨(ほうしん)用,闘鶏用に飼育され,祭祀にも重要視されていたが,やがて卵・肉の食料への利用が広く行われるようになって,現在の養鶏産業が発達してきた。
執筆者:

人間は古くから経済的目的だけでなく,宗教,趣味,遊興などの目的でニワトリを飼ってきたが,近代社会になると鶏卵,鶏肉の生産が経営的に自立する。これが養鶏経営であるが,その生産が巨大化すると,生産物の加工流通をふくむ養鶏産業が,農業生産で独自の位置を占めるようになる。ただし20世紀に入って,鶏卵の副産物であった鶏肉の生産が独立し専門大規模化したため,養鶏経営・養鶏産業は採卵鶏経営・鶏卵産業,ブロイラー経営・ブロイラー産業(ブロイラー)に分化した。

ニワトリは牛馬のように大量の粗飼料を必要としないから,古来家庭や圃場(ほじよう)の残り物で飼養された。養鶏経営の自立と専門大規模化も,一般に購入の穀物や配合飼料を基礎にした(加工型畜産と呼ばれる)。土地の所有利用の制約から解放されていることは,ニワトリの個体差が少なく飼養技術の水準が高いこととあいまって,養鶏経営の規模を容易に巨大化させる(養鶏の工業的性格と呼ばれる)。また生産費の過半が飼料費であることは,飼料産業と養鶏産業を強く結びつける(垂直的統合=インテグレーション)。

1995年の世界全体のニワトリ飼養羽数は約127億羽であるが,国別には中国(28億羽),アメリカ(18億羽)を二大国とし,以下ブラジル,インドネシア,インド,ロシア,日本と続く。日本は養鶏大国であり,その生産費もEUなみである。これは,世界各国で養鶏が自給的に行われること,したがって貿易量が少ないこととうらはらである。とくに鶏卵の貿易は,液卵(液状卵),粉卵の形がほとんどであり,その量が少ない。

 日本の養鶏の歴史は古いが,鶏卵生産の専門経営が成立したのは,明治期の愛知県であり,第2次大戦前に関東,東海,近畿,中国,四国にその産地が広がった。鶏肉生産は,採卵鶏の廃鶏を除くと,西日本の大都市周辺で個別的に行われていた。この養鶏が飛躍的に発展するのは戦後の高度成長期であり,膨大な穀物輸入を基礎にした加工型・工業的畜産によるものであった。鶏卵生産では,その経営が大型化・企業化(飼養農家戸数は逆に年々激減)しただけでなく,産地も巨大化しながら九州,東北へ移動した。一方,戦後アメリカから消費形態とともに導入されたブロイラーは,この時期に生産を急激に増大させ,食肉消費量の約3分の1を占めるに至った(1995)。ここでは,総合商社が中心になり,系列の飼料資本,食肉加工資本を組織して,飼料,素雛の生産から鶏肉の加工卸小売までを統合するインテグレーションの発展がみられる。また生産は南九州と岩手に集中している。

 日本の鶏卵・鶏肉消費は,その価格の安さを武器に急速に増加してきた(〈卵は物価の優等生〉といわれたりもした)が,200万tをこえた鶏卵はほぼ飽和に達し,鶏肉も安定成長期に入り伸び率が下がっている。政府は養鶏の生産抑制策をとっているが,鶏卵,鶏肉とも価格は低迷傾向にある。ただし,その季節変動と畜産物独特のサイクルはいぜん明りょうである(2~3年周期の鶏卵価格変動はブタにおけるピッグ・サイクルに対しエッグ・サイクルと呼ばれる)。
執筆者:

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百科事典マイペディア 「養鶏」の意味・わかりやすい解説

養鶏【ようけい】

肉・卵を得るためにニワトリを飼養すること。十数羽の零細副業養鶏から数千〜数万羽の専業養鶏まで規模は多様であるが,全体として経営規模は年々拡大し,多数羽飼育や集団養鶏がふえている。特に現在では,戦前からの白色レグホーン種による採卵養鶏のほかに,鶏肉需要の増加に伴いブロイラー養鶏が盛んになっている。今日の養鶏では,ひなはほとんどの場合孵卵(ふらん)器でかえし,雌雄鑑別した後,ごく小規模なものを除き,人工熱源や換気装置などを備えた金網籠(かご)を重ねたバタリー式育雛(いくすう)器に移す。バタリー式の採用により養鶏の生産力は飛躍的に増大したが,規模が拡大するに伴い,大部屋に数千羽を飼う能率的な平飼い式の育雛も行われている。近年は,管理上からすべてを同時に導入し同時に廃鶏にするオールイン・オールアウト方式の経営が増えている。いずれの経営でも孵卵・育雛・成鶏管理の段階を経るが,これらがそれぞれ分化専業となる場合も多い。
→関連項目畜産ニワトリ(鶏)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「養鶏」の意味・わかりやすい解説

養鶏
ようけい
poultry farming

食卵あるいは食肉の生産を目的として,または種卵,雛の生産販売のために鶏を飼育すること。日本の養鶏業は近年,副業から専業へ,小規模経営から大規模経営へ大きく変化してきた。また旧来の卵肉生産経営から採卵経営と採肉経営が分化し,それぞれ専業化が進んだ。採卵養鶏は古く近世以前にさかのぼるといわれる。一方,採肉養鶏の専業化が本格化するのは第2次世界大戦以後であり,特にブロイラー (肉用若鶏) の生産は著しく増加した。養鶏業は飼料,卵肉価格などに大きく左右されるため,安定した経営や競争力向上を目指して経営の大規模化や合理化が進んでいる。 1991年の採卵養鶏飼養戸数1万 700戸,飼養羽数1億 8786万羽 (成鶏雌飼養羽数1億 3871万羽) ,採肉 (ブロイラー) 養鶏飼養戸数 5083戸,飼養羽数1億 4274万羽。

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世界大百科事典(旧版)内の養鶏の言及

【育雛】より

…バタリー育雛は狭い面積で多羽数の飼育ができ,また衛生管理の面でも利点があるが,施設費のかかること,機械化が難しく省力ができないことなどの欠点もある。そのため比較的小規模な経営の産卵養鶏では前者が広く利用され,大規模経営のブロイラー養鶏では後者が多用されている。初生雛は体内に卵黄が残っているので孵化後48時間は餌も水もいらない。…

※「養鶏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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