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吉備 きび

大辞林 第三版の解説

きび【吉備】

備前・備中・備後・美作みまさか地方の古名。

きび【吉備】

姓氏の一。

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世界大百科事典 第2版の解説

きび【吉備】

岡山県と広島県東部を含む歴史地名で,律令制下の備前備中備後美作を中心とする地域。文献上の初見は記紀国生み神話吉備児島(子洲)とあるもの。弥生期の土器に共通の文化相もみられるが,いつごろなぜ吉備と称したかは不明。弥生後期になると,楯築墳丘墓のような大規模な円丘と左右に方形の張出し部をもつ首長墓も造られ,政治的統一もすすんだ形跡がある。吉備に発生した特殊器台形土器は出雲にも分布するが,奈良県東南部の成立期の前方後円墳にも見られ,これが円筒埴輪に発展する。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

吉備
きび

和歌山県のほぼ中央,有田川町西部の旧町域。有田川中流域に位置する。 1955年藤並村,田殿村,御霊村の3村が合体して町制。 2006年金屋町,清水町と合体して有田川町となる。旧町名は『和名抄』の吉備郷に由来。有田みかんの栽培中心地の一つで,県立果樹園芸試験場がある。花卉や野菜の栽培に加え,米も多産し,養鶏も行なわれる。金屋の明恵上人の生地に近く,明恵紀州遺跡卒都婆 (国の史跡) や,明恵ゆかりの仏涅槃図を有する浄教寺がある。一部は西有田県立自然公園に属する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

吉備
きび

和歌山県中北部、有田(ありだ)郡にあった旧町名(吉備町(ちょう))。現在は有田川町の西部を占める地域。旧吉備町は、1955年(昭和30)藤並(ふじなみ)、田殿(たどの)、御霊(ごりょう)の3村が合併、町制を施行して成立。2006年(平成18)金屋(かなや)、清水(しみず)2町と合併し、有田川町となる。『和名抄(わみょうしょう)』の吉備郷の地で、旧町名はこれによる。JR紀勢本線、国道42号、480号、阪和自動車道、湯浅御坊道路が通じる。1915年(大正4)開通の有田鉄道は2003年1月廃止。有田川下流の氾濫原(はんらんげん)に位置し、北部と南部は山地である。河口の有田市に続く有田ミカンの特産地で、奥には県立果樹試験場がある。連歌師(れんがし)宗祇(そうぎ)屋敷跡(県史跡)や明恵(みょうえ)紀州遺跡卒塔婆(そとうば)(国史跡)に含まれる神谷(かみたに)遺跡、明恵上人ゆかりの法蔵寺などがある。[小池洋一]
『『吉備町誌』2冊(1980・吉備町)』

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世界大百科事典内の吉備の言及

【山陽道】より

…《延喜式》では播磨,美作,備前,備中,備後,安芸,周防,長門の8国が属するが,このうち美作は713年(和銅6)に備前より分立した。また備前,備中,備後,美作の4国は,古くは吉備と呼ばれ大和朝廷に対し一大勢力圏を形成していた。山陽道の成立時期は不明だが,685年(天武14)に佐味少麻呂が山陽使者として派遣されたことが知られるので,天武朝末年に成立したとみられる。…

【瀬戸内海】より

…【岡市 友利】
〔歴史〕

【古代】
 瀬戸内海は縄文・弥生時代において北九州と畿内を結ぶ政治・文化の交通に重要な役割を果たしていたと思われるが,大和政権が国内を統一し,対外交渉を行っていく4世紀段階になると,さらにその重要性を増した。内海地域の政治勢力の中心の一つは吉備(きび)であり,その勢力は備前,備中,備後,美作(みまさか)や小豆島をはじめとする内海の島々におよび,海上交通の拠点を押さえていた。吉備は大和政権に早くから服属し,積極的に朝鮮経営に参加した。…

※「吉備」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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