神護村(読み)かんごむら

日本歴史地名大系 「神護村」の解説

神護村
かんごむら

[現在地名]国府町神護

殿との村の北に位置し、ふくろ川の支流神護川流域に集落を形成。長享二年(一四八八)八月一二日の良織奉書(因幡民談記)に「大萱郷之中神護村」とみえ、一宮神領として神護神主に安堵されており、文亀元年(一五〇一)一一月二一日にも同様に安堵されている(「秀真奉書」同書)。しかし天文三年(一五三四)に、「十黒」村の農民が代官吉川氏に訴えて「神護別符」内にある神護の山を奪おうとしたため、守護代田公遠江守(時高)のもとで裁判となった。双方の主張を両使岩村越中守と社奉行経泰が御屋形(山名誠通)に報告した結果、神護神主側が古くからの証文を持っていることと現に山を支配していることから、神護別符内であることが認められている(同年二月二七日「社奉行経泰裁許状」同書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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