禅海寺(読み)ぜんかいじ

日本歴史地名大系 「禅海寺」の解説

禅海寺
ぜんかいじ

[現在地名]宮津市字日置

世屋せや谷入口、日置城山ひおきしろやま傍らにある。臨済宗妙心寺派、百丈山と号し、本尊は阿弥陀三尊。

初め寿福じゆふく寺と号したが、暦応三年(一三四〇)良心が再興し、良海が日置郷友枝保の二段の田畠を寄進した(禅海寺文書)

寺伝によると、南北朝末期の至徳年間(一三八四―八七)東福とうふく(現京都市東山区)虎関師錬の法孫明江が中興、百丈山禅海寺と称した。細川氏入国後、寺領は没収され衰微したというが、寛永年中(一六二四―四四)智恩ちおん寺別源が復興した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 菩提寺 薬園 向山

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android