禅画(読み)ゼンガ

デジタル大辞泉 「禅画」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐が〔‐グワ〕【禅画】

禅宗教義精神を表現した絵画白隠慧鶴はくいんえかく作品などが知られる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 白隠慧鶴

改訂新版 世界大百科事典 「禅画」の意味・わかりやすい解説

禅画 (ぜんが)

禅宗の教義内容はもとより,禅の精神,たとえば悟りの境地といった本来〈心〉の領域に属するものを,絵筆に託して表した作品。姿かたちのない観念の世界を目にみえるものにするのであるから,表現手段としては比喩的,あるいは象徴的なものにならざるをえない。たとえば白隠禅師の《円相》のようなものが,禅画と呼ばれるのにもっともふさわしい作品であろう。したがって禅画とは,絵画表現における禅的なものといったほうがより適切かもしれない。これにたいして禅宗絵画(禅宗美術)は,禅宗寺院において禅僧たちが日常の修行行事に用いた絵画ということができる。
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