福万名(読み)ふくまみよう

日本歴史地名大系 「福万名」の解説

福万名
ふくまみよう

広川ひろかわ庄内の名で、熊野くまの(旧坂東寺村)に比定される(「熊野社社伝」太宰管内志)。名内に坂東ばんどう寺があり、坂東寺とも称されるようになる。天福二年(一二三四)二月日の坂東寺所役注文案(岡本文書/鎌倉遺文七)に「福万名」とみえ、東を久良妻橋横道、西を三潴みづま庄、南を楠島くすしま田、北を小広川こひろかわ村に囲まれた地域で、毎月一五日の神楽料田五反などがあったほか、坂東寺における毎月朔幣神楽饗膳、八女(神楽などを奏する少女)舞役が賦課された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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