日本歴史地名大系 「福万薬師堂」の解説 福万薬師堂ふくまんやくしどう 高知県:香美郡香我美町福万村福万薬師堂[現在地名]香我美町福万香宗(こうそう)川が福万地内で大きく湾曲する地の右岸、小丘の中腹にある。小丘上には福万城跡がある。本尊は薬師如来。福万城主福万孫右衛門の菩提寺で、天正一六年(一五八八)の大忍庄地検帳にもみえる長福(ちようふく)寺内の一堂宇であったといわれる。宝永初期の成立と思われる「土佐州郡志」には「長福寺 本尊薬師真言宗恵日寺末」とみえ、長福寺は存在したが、文化一二年(一八一五)成立の「南路志」には「退転」とある。「香美郡町村誌」によると薬師堂は方一間、境内は一五間余四方で、安永五年(一七七六)の再興という。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by