日本大百科全書(ニッポニカ) 「福富(広島県)」の意味・わかりやすい解説
福富(広島県)
ふくとみ
広島県中部、賀茂郡(かもぐん)にあった旧町名(福富町(ちょう))。現在は東広島市(ひがしひろしまし)の一地区。旧福富町は1955年(昭和30)豊田(とよた)郡竹仁(たけに)、久芳(くば)の2村が合併して町制施行。1956年賀茂郡に編入。2005年(平成17)東広島市に編入。旧町域は沼田(ぬた)川が賀茂台地を刻む谷にあり、久芳に町役場が置かれていた。国道375号が通じる。米作や酪農などが盛んであるが、金属工場や縫製工場もある。北部の鷹ノ巣(たかのす)山(922メートル)、中西部のクロボヤ峡、南部の向山(むこうやま)峡にはハイキングコースがある。クロボヤ峡付近のツクシシャクナゲの自生地は県の天然記念物に指定されている。
[北川建次]
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