福富町(読み)ふくとみちよう

日本歴史地名大系 「福富町」の解説

福富町
ふくとみちよう

面積:六〇・三八平方キロ

豊栄とよさか町の西に位置し、旧豊田郡の西北端にあたる。北部はたか(九二二・一メートル)に連なる山地で高田郡向原むかいはら町に、西南金明きんめい(七三五メートル)に連なる山地で東広島市に接する。町域内の上竹仁かみだけに源流を発し、周辺の山地から流出する支流を合わせて南東河内こうち町へ流れる沼田ぬた川流域の標高二四〇―四五〇メートルの低地部に耕地が広がる。河川の水源地帯であるため水量が乏しく、灌漑用として大小一〇〇余の溜池が築造されている。東広島市西条さいじよう町と豊栄町に通じる国道三七五号が町の東部上戸野かみどのから久芳くばを縦断する。古くから農業が盛んな地であるが、近年農家戸数が減少傾向にあり、農業経営の近代化を図るとともに、森林資源の有効利用も課題とされる。

福富町
ふくどみまち

面積:一六・一六平方キロ

東南部は有明海に面し、六角ろつかく川河口の西南に位置する。江戸時代の最も新しい干拓による町で、町内に西住にしすみ港がある。現在この町の海岸線から有明海に向かって大規模な国営有明干拓工事が行われている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報