福島郷町
ふくしまごうまち
[現在地名]徳島市新南福島一―二丁目
福島の南端に位置する。福島町が福島川沿いに展開したのに対して、当町はその南東に位置し、新町川河畔の埋立てにより形成された新興の町人地。すでに寛永年間(一六二四―四四)には福島の新町川沿いの地域には低い石垣がみえる(寛永八―一三年の忠英様御代御山下画図)。しかし工事が本格化するのはのちのことで、寛政二年(一七九〇)の天和三年御山下川筋絵図并此節之絵図(蜂須賀家文書)によれば、徳島藩による同地の造成は延宝年間(一六七三―八一)とされている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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