福明寺(読み)ふくみようじ

日本歴史地名大系 「福明寺」の解説

福明寺
ふくみようじ

[現在地名]甲賀町高嶺

高嶺たかみね西街道にしのかいどうにある。高野山真言宗。医王山と号し、承安年間(一一七一―七五)平宗盛が伊賀にいたときに創建したという。元禄九年(一六九六)祐宣が中興したとされる。本尊の木造薬師如来坐像は鎌倉時代の作。ほかに同時代の木造地蔵菩薩坐像(県指定文化財)・木造阿弥陀如来坐像がある。地蔵菩薩坐像は檜の寄木造で、胎内の墨書銘によれば、建仁元年(一二〇一)八月「僧永運女山長氏」が願主となり、四人の菩提を弔って造像したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android