福武直(読み)フクタケ タダシ

20世紀日本人名事典 「福武直」の解説

福武 直
フクタケ タダシ

昭和期の社会学者 東京大学名誉教授;全国大学生協連会長。



生年
大正6(1917)年2月12日

没年
平成1(1989)年7月2日

出生地
岡山県吉備郡大井村

学歴〔年〕
東京帝国大学文学部社会学科〔昭和15年〕卒

学位〔年〕
文学博士

主な受賞名〔年〕
世田谷区民栄誉章〔昭和62年〕

経歴
大学院・助手時代に中国の農村調査に従事戦後、昭和23年東大助教授を経て、35年教授に就任。40年社会保障研究所設立に尽力し、退官後の56年所長に就任した。著書に「中国農村社会の構造」「日本農村の社会的性格」、「福武直著作集」(全11巻・別巻1・補巻1)などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「福武直」の解説

福武直 ふくたけ-ただし

1917-1989 昭和時代の社会学者。
大正6年2月12日生まれ。昭和35年東大教授。日本の農村社会を実証的に研究し,また社会福祉論を展開した。56年社会保障研究所所長。日本社会学会会長もつとめた。平成元年7月2日死去。72歳。岡山県出身。東京帝大卒。著作に「日本農村の社会的性格」「世界農村の旅」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「福武直」の解説

福武 直 (ふくたけ ただし)

生年月日:1917年2月12日
昭和時代の社会学者。東京大学教授
1989年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の福武直の言及

【農村社会学】より

…当初は,有賀喜左衛門などによる地主制との関連の下での家族制度や同族組織の研究や,鈴木栄太郎による農家家族と自然村を中心においた農村社会の体系的把握などが行われ,それらを通じて日本社会の社会結合の基本形態を明らかにしようと試みられた。 第2次大戦後,農村において農地改革や家族制度の廃止などの制度的改革が進められるのを背景に,福武直を中心に改革後も残存する封建遺制の解明が目ざされ,農家家族から村落構造,農民意識など広範な対象をとりあげて実証的な調査研究が行われた。この中で村落構造に関して,同族結合の東北型農村と講組結合の西南型農村の二つの類型をたて,前者から後者をへて自立した農家の構成する民主的農村社会を展望するという理論図式は大きな影響力があった。…

※「福武直」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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