福沢入新田村(読み)ふくざわいりしんでんむら

日本歴史地名大系 「福沢入新田村」の解説

福沢入新田村
ふくざわいりしんでんむら

[現在地名]金山町大栗山おおくりやま

沼沢ぬまざわ湖の北に位置し、西にそう(八一六メートル)が屹立し、村の北部と西部に広大な河岸段丘原である福沢原が開ける。福沢新田村とも記される。寛文六年(一六六六)沼沢村の新田村として成立した。建村の由来について、沼沢村名主からの願書(金山町史)に「沼沢本村の儀は山合いに寄り申冷水かかり候故度々不作致退竈に及候、かの原野に沼水を引き新田開発候えば地は疎に候えども日当りよろしく其上沼の暖き水用い候はば皆不作に逢い申間敷候」とあり、当時数々の開堰工事を遂行した南山御蔵入郡奉行関藤右衛門の設計で、万治三年(一六六〇)より沼沢湖湖岸を開削して福沢原に用水路を引き新田を開発し、のち立村した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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