福田ヶ谷村(読み)ふくだがやむら

日本歴史地名大系 「福田ヶ谷村」の解説

福田ヶ谷村
ふくだがやむら

[現在地名]静岡市福田ヶ谷

安倍川下流の左岸賤機しずはた山西麓に位置し、南は松富まつどみ村。「ふくたかや」ともいう(駿河志料)。郷帳類には福田谷村とみえる。戦国期には三輪みわ郷に属する。天正一二年(一五八四)一二月三日に作成され、徳川氏奉行中に提出された三輪郷棟別指出(稲葉文書)に「ふつたかや」の住人の家一軒が記される。領主安西外あんざいそと新田と同じ。元禄郷帳では高三四石。旧高旧領取調帳では幕府領八二石余・秀福寺除地六斗。「駿河記」では家数一七。安倍川川越の大助郷と、駿府城堀の用水不足の際に安倍川の水揚げを行ったため諸役を免じられた(「駿府広益」・享保一六年駿府代官所村高帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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