福田宗禎(読み)ふくだ そうてい

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「福田宗禎」の解説

福田宗禎 ふくだ-そうてい

1791-1841* 江戸時代後期の医師
寛政3年生まれ。二宮桃亭古医方,高野長英蘭学をまなび,故郷上野(こうずけ)(群馬県)吾妻郡開業。長英とともにオランダ人ゲッセルの外科書を「傑氏外科書」として翻訳した。天保(てんぽう)11年12月28日死去。50歳。名は宜。字(あざな)は太忠。号は浩斎。著作に「病名弁疑」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の福田宗禎の言及

【上野国】より

…このほか養蚕指導書《蚕養育手鑑》(1712)を著した馬場重久や渋川の吉田芝渓など農学の先達があり,関孝和が出たので和算も盛んであった。蘭医学では種痘の村上随憲,帝王切開を創始した伊古田純道,脱獄した高野長英をかくまった福田宗禎らをあげることができる。宗教の面では徳川家康が新田義重の菩提のため太田に大光院を開き,世良田の長楽寺に天海を派遣するなど,みずからの遠祖と称する新田徳川氏の供養につとめ,また前橋妙安寺から親鸞木像を東本願寺に遷座させた。…

※「福田宗禎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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