福米沢村(読み)ふくめざわむら

日本歴史地名大系 「福米沢村」の解説

福米沢村
ふくめざわむら

[現在地名]若美町福米沢

男鹿おが街道に沿い、北は支郷土鼻つちはな村を隔てて野石のいし村、南は本内ほんない村に接し、西は低砂丘地帯、東は八郎潟に続く。

天正一九年(一五九一)の出羽国秋田郡知行目録写(秋田家文書)に「六百三拾五石三升六合 あい川村 福米沢村」とみえる。

藩政期に入り、給人による差紙開が計画された。元和三年(一六一七)には藩の重臣向右近から介川伝伍・江畑縫殿右衛門連名あての差紙が出され「小鹿のふすべ(福米)沢村の内新開之事心得申候、本田さハリニ成候者御無用ニ候、開出来次第ニ急度可有披露候」とある(八郎潟の研究)


福米沢村
ふくめざわむら

[現在地名]田島町福米沢

上塩沢かみしおざわ村の西、檜沢ひさわ川北岸、帯沢おびさわ川東岸の平坦地と丘陵に立地。上福米沢、下福米沢(下村とも称す)の二集落からなる。江戸時代初めまでは大鹿原おおしかはら村といい、当地湯田家蔵の明応二年(一四九三)銘の銅製鰐口に「奥州南山大鹿原村田中権現」「大旦那頼家」とみえる。文禄三年(一五九四)の蒲生領高目録にも大鹿原とみえ、高四九一石余。寛永一四年(一六三七)の年貢割付状(大竹家文書)でも大鹿原とみえ、同高。同二〇年から南山御蔵入領高野組に属する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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