禾津頓宮(読み)あわづのかりみや

日本歴史地名大系 「禾津頓宮」の解説

禾津頓宮
あわづのかりみや

勢多せた橋の西、粟津あわづに所在した行宮。「続日本紀」天平一二年(七四〇)一二月条によると、この年九月北九州で兵を挙げた藤原広嗣の乱に動揺した聖武天皇は一〇月末難を避けるように東国巡幸に出発したが、一二月に至ってようやく美濃から近江に入り、湖東を経由して一一日には野洲やす頓宮から「禾津頓宮」に入って宿泊、翌一二日には天智天皇ゆかりの志賀山しがのやま(崇福寺)に参詣し、さらに一泊、翌一三日禾津を発って恭仁新京(現京都府相楽郡加茂町)に還幸している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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