秋山氏館跡(読み)あきやましやかたあと

日本歴史地名大系 「秋山氏館跡」の解説

秋山氏館跡
あきやましやかたあと

[現在地名]甲西町秋山

甲斐源氏の加賀美遠光の嫡男秋山太郎光朝の館で、秋山集落の中心にある熊野神社の社域を中心とした地域にあったとされる。この集落は北を秋山川、南を滝沢たきざわ川、西を山に挟まれた南アルプスの麓に位置する。平重盛娘婿となり知盛に仕えた秋山光朝は、鎌倉幕府開幕以後は源頼朝との関係が悪化し、鎌倉軍に攻められ自刃した(「甲斐国志」など)。甲斐国内での秋山一族の動向は明らかではない。慶安年中(一六四八―五二)に熊野神社の傍ら地中から銅製経筒や刀子、経筒外容器(常滑壺)が出土した(県指定文化財)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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