秋掛村
あきがけむら
[現在地名]美和町大字秋掛
玖珂郡北部、奥山代の東端に位置し、中山村の西、阿賀村の北、本谷村(現本郷村)の東に隣し、北は安芸国。村内を生見川が南流する。萩藩領奥山代宰判所属。
村名は「安芸かけと申通路道之所故、名付たる由」(地下上申)とも、「往古戦国の時、此口より安芸へ軍勢を駈けしより、安芸駈と名け、其後、一村の地名に亘りて、秋懸とも秋掛とも書来候由申伝候」(注進案)ともいう。また、古くは本郷村(現本郷村)の一部であったらしく、「山代温故録」に、慶長一二年(一六〇七)三井但馬守の検地の折「村邑分り定まる、本郷一邑を分て六ケと成、所謂市・郷・宇塚・本谷・黒沢・秋懸、是なり」とある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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