改訂新版 世界大百科事典 「秦八体」の意味・わかりやすい解説 秦八体 (しんはったい)Qín bā tǐ 中国,秦で用いられた八つの書体。文字統一の際,東方六国の書体を廃して定めたもので,許慎《説文解字》叙によれば,大篆(だいてん),小篆,刻符,虫書,摹印(もいん),署書,殳書(しゆしよ),隷書の八つをいう。ただし,大篆,小篆,虫書(鳥虫書),隷書の四つが字体を意味するのに対し,他の4種は,刻符は割符(わりふ)用,摹印は印璽(いんじ)用,署書は題字用,殳書は武器の刻辞用というように用途による分類である。執筆者:永田 英正 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by