程村紙(読み)ほどむらがみ

精選版 日本国語大辞典 「程村紙」の意味・読み・例文・類語

ほどむら‐がみ【程村紙】

  1. 〘 名詞 〙ほどむら(程村)

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百科事典マイペディア 「程村紙」の意味・わかりやすい解説

程村紙【ほどむらがみ】

コウゾ原料とした厚い手すき和紙。栃木県烏山町(現・那須烏山市)に産し,用途は記録用など。→西の内紙

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デジタル大辞泉プラス 「程村紙」の解説

程村(ほどむら)紙

栃木県那須烏山市で生産される和紙「烏山和紙」のひとつ。原料はナスコウゾ。丈夫で折り目が切れにくく、明治時代には選挙投票用紙にも指定された。1977年、国の選択無形文化財に指定。保存性に優れることから、近年では卒業証書用紙としての需要が多い。

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世界大百科事典(旧版)内の程村紙の言及

【楮紙】より

…那須楮は茨城県北部の久慈郡大子町を中心とした久慈川流域で産出され,繊維は比較的細くて短く,繊細であるため,それを原料とした紙は温かみのある緻密(ちみつ)な紙肌となる。那須楮を使う紙は地元の西の内紙,程村紙(ほどむらがみ)のほか,越前奉書や本美濃紙(ほんみのし)などがある。本来,越前奉書は地元のコウゾや加賀楮,本美濃紙は津保草(つぼくさ)とよばれる地元のコウゾを使っていたものだが,現在は絶えてしまったので,よく似た性質の那須楮で代用している。…

【西の内紙】より

…佐竹氏が支配していた中世からすでに製紙が盛んであったが,江戸時代になって水戸藩の領地となってからは徹底した紙専売制が行われたため製紙業はさらに発展した。《日本山海名物図会》(1754)には,日本の代表的な5紙として越前奉書,美濃の直紙(なおしがみ),岩国半紙とともに関東の西の内紙と程村紙(ほどむらがみ)があげられている。程村紙は栃木県那須郡烏山町ですかれる楮紙で,両地方ですき出された紙は40種以上になるが,西の内紙は別格に高く評価され,他の紙を那須紙,水戸物と称して区別するほどであった。…

※「程村紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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