稙田市遺跡
わさだいちいせき
[現在地名]大分市市
大分川の支流である七瀬川流域左岸の沖積低地に位置する。当地一帯は稙田条里遺跡としても周知されている。遺跡の周辺は、弥生時代の大規模な集落跡で巴形銅器を出土した雄城台遺跡をはじめ、現在は消失した御陵古墳、凝灰岩製の箱式石棺を主体部とする下迫古墳など多くの遺跡が分布する。当遺跡は七瀬川河川改修に伴い昭和六三年(一九八八)から五ヵ年にわたって調査が行われ、対象地は幅約九〇メートル、延長六八五メートルに及んだ。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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