稜層(読み)りょうそう

精選版 日本国語大辞典 「稜層」の意味・読み・例文・類語

りょう‐そう【稜層】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動タリ )
  2. 高くけわしくそびえること。また、けわしくそびえている山や崖など。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「稜層高出白雲間、万仞孱顔天斧刪」(出典:蕉堅藁(1403)山)
    2. 「断岸絶壁石面稜層の上と雖も」(出典:日本風景論(1894)〈志賀重昂〉二)
    3. [その他の文献]〔宋之問‐嵩山天門歌〕
  3. 姿、形がやせほそっていること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「誰将朽木彫刻、病骨稜層却自安」(出典:済北集(1346頃か)二・夏日臥病昼寝雷雨覚之)
    2. [その他の文献]〔法苑珠林‐五〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「稜層」の読み・字形・画数・意味

【稜層】りようそう

山がそびえる。やせて骨ばむ。また、気骨才気がすぐれる。清・銭謙益〔王司馬の手に題す〕余(われ)、閣を以て、罪を長安の臨邑に待つ。王和仲、大司馬爲(た)り。手書す。一日に數十紙に至る。~、書法老、語に稜感激多し。

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