種苗管理センター(読み)しゅびょうかんりせんたー

日本大百科全書(ニッポニカ) 「種苗管理センター」の意味・わかりやすい解説

種苗管理センター
しゅびょうかんりせんたー

国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構農研機構)に設置された、日本で唯一種苗の管理に関する総合的機関。農林水産植物の品種登録に係る栽培試験および品種保護対策、農作物の種苗の検査、バレイショサトウキビ増殖に必要な種苗の生産・配布等の業務を行う。1949年(昭和24)に設立された農林省種苗検査室が、1979年に改組されて農林水産省種苗課分室となり、さらに1986年、馬鈴薯(ばれいしょ)原原種農場などを統合し、農林水産省種苗管理センターが発足。2001年(平成13)4月、独立行政法人に移行。さらに2016年4月、農業環境技術研究所、農業生物資源研究所とともに農研機構に統合され、同機構の研究センターの一つとなった。本所の所在地は茨城県つくば市藤本。そのほか全国11か所に農場を設置している。

[編集部 2017年7月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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