稲垣知雄(読み)イナガキ トモオ

20世紀日本人名事典 「稲垣知雄」の解説

稲垣 知雄
イナガキ トモオ

大正・昭和期の版画



生年
明治35(1902)年9月4日

没年
昭和55(1980)年5月14日

出生地
東京

学歴〔年〕
大倉高商〔大正12年〕卒

経歴
恩地孝四郎平塚運一に版画を学び、日本創作版画協会展に出品、昭和7年同会会員となる。また5年商業美術家協会研究所に入り、修了後図案社を開業、その後京北商業学校、広告美術学校などで教えた。戦後の22年から国画会展へ出品し、東京国際版画展や、スイス・ルガノ国際版画展など国際展への出品も多い。国際版画協会の創立メンバーであった。猫を好んで題材とし、作品に「歩く猫」「猫の化粧」「尾長猫」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「稲垣知雄」の解説

稲垣知雄 いながき-ともお

1902-1980 大正-昭和時代の版画家。
明治35年9月4日生まれ。恩地孝四郎,平塚運一に師事。昭和6年日本版画協会の創立にくわわる。戦後はスイスのルガノ国際版画ビエンナーレ展など各地の国際版画展に出品し,国際版画協会の創立会員。風景,静物のほか,猫をこのんでモチーフとした。昭和55年5月14日死去。77歳。東京出身。大倉高商卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例