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平塚運一 ひらつか うんいち

美術人名辞典の解説

平塚運一

版画家。島根県松江市生。初め石井柏亭に洋画を学び、さらに伊上凡骨に彫版術を学ぶ。山本鼎の農民美術育成運動に参加する他、棟方志功らと版画随筆雑誌『版』を創刊。また東美校や北京国立芸術専科学校で木版画を指導する。昭和37年渡米しワシントンに定住、以後も国画会展に出品を続け、日米両国で個展を開くなど日本創作版画の第一人者として活躍した。『版画の技法』『創作版画の作り方』等著書多数。勲三等瑞宝章受章。平成9年(1997)歿、102才。

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百科事典マイペディアの解説

平塚運一【ひらつかうんいち】

版画家。松江市生れ。石井柏亭梅原竜三郎に洋画を,伊上風骨に木版画を学び,国画創作協会国画会に出品。錦絵的な明快さに近代的表現を加味した作風で知られる。アメリカ在住。
→関連項目伊上凡骨藤牧義夫棟方志功

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

平塚運一 ひらつか-うんいち

1895-1997 大正-平成時代の版画家。
明治28年10月17日生まれ。伊上凡骨(いがみ-ぼんこつ)に木版画をまなび,大正5年二科展に初入選。昭和5年国画会会員。東京美術学校(現東京芸大)でおしえるなど,自画・自刻・自摺(じしゅう)の近代創作版画の確立につとめる。37年ワシントンに移住。風景や人物,裸婦を近代的な感覚で制作した。平成9年11月18日死去。102歳。島根県出身。

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世界大百科事典 第2版の解説

ひらつかうんいち【平塚運一】

1895‐1997(明治28‐平成9)
版画家。松江市に生まれる。石井柏亭に水彩と油絵を,伊上凡骨に木版技法を学ぶ。日本創作版画協会,日本版画協会,国画会の会員となり,各地で版画講習会を開き,版画技法書を出版し,東京美術学校の版画教室,北京国立芸術専科学校で教えるなど,後進の育成と版画の普及に努めた。第2次大戦後の制作は意欲的で,風景や裸婦を主題に白黒の大ぶりで斬新な装飾的構成に特色がある。1962年渡米,ワシントンで制作している。【藤井 久栄】

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

平塚運一
ひらつかうんいち

[生]1895.11.17. 島根,松江
[没]1997.11.18. 東京
版画家。本郷研究所修了。石井柏亭,梅原龍三郎らに師事。伊上凡骨に木版の技法を学び,以後木版画に力を入れ,指導書著述も行い版画の普及に尽した。日本創作版画の先駆者。国画会会員,日本版画協会会員。 1962年渡米。主要作品『臼杵石仏』 (1940,東京国立近代美術館) ,『斑鳩寺初秋』 (42) ,『正倉院』 (58) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

平塚運一
ひらつかうんいち
(1895―1997)

版画家。島根県松江市に生まれる。1913年(大正2)石井柏亭(はくてい)の洋画講習会を受けて画家を志し、翌年上京、柏亭の紹介で伊上凡骨(いがみぼんこつ)(1875―1933)に彫版術を学ぶ。16年二科展に木版画を、院展洋画部に水彩画と油絵を出品。24年日本創作版画協会会員、26年国画創作協会洋画部の会友となり、31年(昭和6)国画会に版画部が創設されると、その担当者となる。一方で、1924年山本鼎(かなえ)が長野県上田市周辺を中心に行なった農民美術運動に共鳴し、農村美術研究所の講習会を担当したり、27年『版画の技法』を出版、各地で木版画講習会を開く。35年東京美術学校に新設の版画教室で木版画を担当する。墨一色の表現主義的作風で知られ、62年(昭和37)渡米してワシントンに在住し、「裸婦百態」「裸婦鏡」シリーズを完成、全米各地で多くの個展を開く。77年勲三等瑞宝章(ずいほうしょう)受章。95年(平成7)に100歳で帰国する。1991年長野県須坂(すざか)市に平塚運一版画美術館が開館。[小倉忠夫・柳沢秀行]
『『版画三昧』(1949・推古書院) ▽『名作版画集 平塚運一創作版画』(1951・日本芸術版画社) ▽『クレパス版画の作り方』(1955・教育美術振興会) ▽『平塚運一版画美術館開館記念』(1991・須坂市版画美術館) ▽『版画の国日本』(1993・阿部出版) ▽『裸婦百態――詩と版画』(1995・阿部出版) ▽平木浮世絵財団・平木浮世絵美術館編『平塚運一版画名品展――ヴァンゼルスト・コレクションより 百歳記念特別展』(1996・平木浮世絵美術館) ▽瓦乱洞編・刊『平塚運一の世界』(1997)』

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