稲田献一(読み)イナダ ケンイチ

20世紀日本人名事典 「稲田献一」の解説

稲田 献一
イナダ ケンイチ

昭和・平成期の経済学者 大阪大学名誉教授。



生年
大正14(1925)年3月8日

没年
平成14(2002)年5月17日

出生地
群馬県

学歴〔年〕
東京帝国大学理学部数学科〔昭和22年〕卒,東京大学大学院理学研究科数学専攻修了

主な受賞名〔年〕
日経経済図書文化賞(第15回)〔昭和47年〕「経済発展メカニズム」,紫綬褒章〔平成1年〕,勲二等瑞宝章〔平成9年〕

経歴
東京都立大学助教授を経て、昭和44年大阪大学社会経済研究所教授、のち同所長。63年同大名誉教授。のち文理情報短期大学長を務めた。数学専攻から経済学に転向し、生物学的アナロジーで経済をみると経済の仕組みの変化が生物の進化の概念に相当すると説く経済進化論者として知られた。第14期日本学術会議会員。主著に「新しい経済学」「経済数学の手びき」「経済発展のメカニズム」「経済学の散歩道」「弱者の経済学」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「稲田献一」の解説

稲田献一 いなだ-けんいち

1925-2002 昭和後期-平成時代の経済学者。
大正14年3月8日生まれ。都立大助教授をへて,昭和44年阪大社会経済研究所教授。のち同研究所長をつとめる。平成2年文理情報短大学長。数理経済学専門とし,価格理論,国民所得理論などを展開。平成14年5月17日死去。77歳。群馬県出身。東京帝大卒。著作に「経済発展のメカニズム」「弱者の経済学」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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