稲科(読み)いねか

精選版 日本国語大辞典 「稲科」の意味・読み・例文・類語

いね‐か‥クヮ【稲科】

  1. 〘 名詞 〙 単子葉植物の科名。世界に約六二〇属一万種あり、顕花植物群の中で一番大きい科で、世界のどこでも見られる。一年生草本。まれに木質多年生の中空で節のある稈(かん)をもつ。葉には平行脈があり、二列対生。鞘(さや)はときに筒状になり、葉舌がある。小穂は一ないし多数の小花よりなり、円錐花序か穂状花序をなす。苞(ほう)の一形である両性、ときに単性外花えいと内花えいとにおおわれて、退化した鱗片(りんぺん)状の花被が二、三個ある。雄ずいは一ないし六、まれに多数。普通三個で二室の葯(やく)をもつ。雌花は一個。子房上位一室。一個の卵子をもつ。種子には粉質の胚乳(はいにゅう)がある。かほん科。ほもの科。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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