空世辞(読み)ソラセジ

デジタル大辞泉 「空世辞」の意味・読み・例文・類語

そら‐せじ【空世辞】

からせじ」に同じ。
番頭が―をいう」〈鏡花高野聖

から‐せじ【空世辞】

誠意のない、口先だけの世辞。そらせじ。「空世辞を言う」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「空世辞」の意味・読み・例文・類語

から‐せじ【空世辞】

〘名〙 (「から」は接頭語) 誠意のない、口先ばかりの世辞。
※今年竹(1919‐27)〈里見弴〉かも「女中たちの驚きや冷かしや追従空世辞(カラセジ)歓待やらで」

そら‐せじ【空世辞】

〘名〙 口先だけの世辞。からせじ。
※高野聖(1900)〈泉鏡花〉一「番頭が空世辞(ソラセジ)をいふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android