空巣(読み)あきす

精選版 日本国語大辞典 「空巣」の意味・読み・例文・類語

あき‐す【空巣】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 使わなくなった鳥などの巣。
    1. [初出の実例]「高いところに鶏の塒(ねぐら)も作り付けてあったが、其は空巣(アキス)も同然で」(出典破戒(1906)〈島崎藤村〉一七)
  3. 人の住んでいない、または、外出して留守の家。また、外出していて家にいないこと。
    1. [初出の実例]「葮簀張(よしずっぱり)茶屋の明巣(アキス)へ引摺り込んで」(出典:人情本・処女七種(1836‐44頃か)六)
  4. あきすねらい(空巣狙)」の略。〔隠語輯覧(1915)〕
    1. [初出の実例]「即ち空巣、かっぱらい、すり〈略〉と云ったやうなことで」(出典:不良青少年少女の実相(1930)〈和田信義〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「空巣」の読み・字形・画数・意味

【空巣】くうそう

あき巣。

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