空念仏(読み)からねんぶつ

精選版 日本国語大辞典 「空念仏」の意味・読み・例文・類語

から‐ねんぶつ【空念仏】

〘名〙 (「から」は接頭語)
① 心がこもっていなくて、口先だけで念仏をとなえること。からねぶつ。
実行が伴わない、口先だけの表面だけは立派な主張

そら‐ねんぶつ【空念仏】

※俳諧・望一後千句(1652)二「暮過るそら念仏を相図にて たのむ使の口たたきかね」

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デジタル大辞泉 「空念仏」の意味・読み・例文・類語

から‐ねんぶつ【空念仏】

信仰心からでなく、口先だけで唱える念仏。
実行の伴わない口先だけの主張や宣伝。「彼の約束はいつも空念仏に終わる」

そら‐ねんぶつ【空念仏】

信心もないのに、もっともらしく念仏を唱えること。また、念仏を唱えるふりをすること。空念誦そらねんじゅ。からねんぶつ。

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