空様(読み)ソラザマ

デジタル大辞泉 「空様」の意味・読み・例文・類語

そら‐ざま【空様/空方】

空の方向。上の方。上向き。
「馬は、…首を―につとあげると」〈芥川偸盗
あおむけ。
「女は身を―に、両手に握った手綱をうんと控えた」〈漱石・夢十夜〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「空様」の意味・読み・例文・類語

そら‐ざま【空様】

〘名〙 (古くは「そらさま」か)
① 空の方。上方。うえざま。かみざま。
古本説話集(1130頃か)六五「このはちにくらのりて、ただのぼりに、そらさまに、一二尺ばかりのぼる」
② 仰向きになるさま。
源平盛衰記(14C前)三四「空様(ソラサマ)に倒て焼給ひけるこそ無慙なれ」

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