空気コンベヤ(読み)くうきコンベヤ(その他表記)air conveyor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「空気コンベヤ」の意味・わかりやすい解説

空気コンベヤ
くうきコンベヤ
air conveyor

管内の空気流で荷を搬送するコンベヤ。受け荷側を排気ポンプで 0.3気圧程度以下にして装入された荷を吸込む真空吸引式と,装入口が密閉されるように考案して圧風で荷を送る圧風式がある。数種の形式があるが,いずれも荷を管内で送るので飛散がなく損傷しない長所をもつが,荷の種類は軽いものや粉状のものに限られる。穀類小麦粉肥料セメント粉炭などの船からの荷揚げや製粉工場・化学工場での輸送,塵芥処理場などで使われる。輸送距離は数百m可能で,真空式では 40m程度の吸上げもできる。郵便局,病院,事務所などでも郵便物,カルテ,書類の輸送に圧風式空気コンベヤの利用が多い。

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百科事典マイペディア 「空気コンベヤ」の意味・わかりやすい解説

空気コンベヤ【くうきコンベヤ】

管路の中の空気流によって粉粒体を運ぶ装置。輸送管内を大気圧以下にして運ぶ真空吸引式,大気圧以上の気流で輸送する圧送式などがある。穀類,大豆,セメントなどの陸揚げ,貯蔵用荷役設備に利用。→コンベヤ

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