突上げ(読み)ツキアゲ

デジタル大辞泉 「突上げ」の意味・読み・例文・類語

つき‐あげ【突(き)上げ/衝き上げ】

下から突いて上げること。「―式の窓」
下位の者が自分要求を通そうとして、上位の者に加える圧力。「組合下部からの―が強い」

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精選版 日本国語大辞典 「突上げ」の意味・読み・例文・類語

つき‐あげ【突上・築上】

  1. 〘 名詞 〙
  2. [ 一 ] ( 突上 )
    1. 突き上げること。
    2. 窓などが下から棒で突き上げてあけるようになっていること。また、その窓。
      1. [初出の実例]「初座簾をはづし、つき上げをあげ、花をいけなどすることあり」(出典:南方録(17C後)墨引)
    3. 取引市場で、相場が急に上がること。〔現代大辞典(1922)〕
    4. ( 突き上げたように書く意 ) 歌舞伎や寄席などで、役者・芸人のトメ首位)、カキダシ(花形)、ナカジク(中軸)の順位のつけがたい三人の名を連記する時、その中の首位の名を中央にして左右よりすこし高く書くことをいう語。
      1. [初出の実例]「これは、ツキアゲと称して〈略〉佳き地位の落語家だといふのを示すことになる」(出典:寄席風俗‐夏柳落語往来(1926)〈正岡容〉寄席の行灯)
    5. 下位の者が自分の考えなどを通そうとして、上位の者にはたらきかける圧力。
      1. [初出の実例]「青年部側の、執行部に対する突き上げと不信任」(出典:白く塗りたる墓(1970)〈高橋和巳〉一一)
  3. [ 二 ] ( 築上 ) きずき上げること。

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